膀胱がんメモ
●膀胱がん
*疫学*
尿路上皮がんがほとんど
扁平上皮がん、腺がんもある
60代男性に多い(男女比3〜5:1)
リスクファクター
・化学物質が発がん物質として作用する膀胱がんがある
→染料工業の従事者にみられる職業性膀胱がん
・喫煙
*病理*
細胞異型と構造異型の両方の視点からグレード1〜3に分ける
腫瘍の浸潤度(進達度)はTNM分類で示す
膀胱壁は、内側から、粘膜、粘膜下層、筋層、漿膜が重なった構造
粘膜下層までにとどまるのが筋層非浸潤がん、筋層以上に浸潤するのが筋層浸潤がん
転移はリンパ行性にみられるが、血行性に肺・骨に転移巣を形成することもある
*症状*
無症候性血尿がみられ、進行すると血塊や腫瘍塊のために排尿困難をきたす
頻尿や排尿痛などの膀胱炎症状を示す場合もある
*診断*
膀胱鏡検査によって確定診断
スクリーニングとして細胞診は有用
*治療*
表在性のがんに対しては、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)を行う
組織学的異型度が高く浸潤度の高いものや、広域な腫瘍にはリンパ節郭清を含めた膀胱全摘除術を行い、尿路変更(変向)術が行われる
また、上皮内がんや表在性の膀胱がんの再発予防に対しては、BCG・マイトマイシンCなどをカテーテルで膀胱内に注入する、膀胱内注入療法が行われている
自分が急性期治療に携わったことない疾患を勉強するの大変だ